POSレジの費用は「月額0円」だけでは判断できません。操作端末、決済端末、印刷機器、設置、通信、決済手数料を同じ期間で比較します。
初期費用に含めるもの
- iPadや専用POS端末
- 決済端末
- レシートプリンター、キャッシュドロア
- バーコードリーダー、キッチンプリンター
- スタンド、ルーター、ケーブル
- 初期設定、商品登録、操作研修
所有中のiPadがあっても、対応OSと型番を確認できるまでは購入費を0円にしない方が安全です。
見積書では、各項目を「必須」「必要に応じて追加」「所有機材を流用」の3つに分けます。たとえば現金を扱わない店にドロアは不要ですが、紙レシート必須ならプリンターとロール紙が必要です。小売店のバーコードリーダー、飲食店の厨房プリンター、サロンの予約・顧客管理費も業種に応じて追加します。
| 費用区分 | 主な項目 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 操作端末 | iPad、PC、専用POS | スタンド、保証、予備端末 |
| 会計機器 | 決済端末、プリンター、ドロア | 接続部品、ロール紙 |
| 業種別機器 | バーコード、ハンディ、厨房プリンター | 台数、充電、ネットワーク |
| 導入作業 | 設置、商品登録、研修 | 自分で行う作業時間 |
月額固定費と変動費
固定費にはPOSプラン、注文・予約システム、回線、サポートを含めます。変動費にはキャッシュレス決済やオンライン注文の手数料を含めます。
固定費は売上が少ない月にも発生し、変動費は売上構成で増減します。月商だけでなく、キャッシュレス売上比率を掛けて対象売上を出し、決済ブランドや契約条件に応じた料率の範囲で試算します。月商や比率が分からない場合は、決済手数料を推測せず固定費までを比較してください。
1年目総額は、原則として次の式で比べます。
初期費用 + 12 ×(月額固定費 + 月額変動費)
決済ブランドごとに手数料が違う場合、最低率を全売上へ適用せず、適用可能な最小・最大の範囲で確認してください。
試算表の作り方
- 初期費用を機器・設置・設定に分ける
- POS、注文、予約、回線の月額を合計する
- キャッシュレス対象売上へ手数料率の範囲を掛ける
- キャンペーン価格と通常価格を分ける
- 不明な費用は0円にせず「要見積もり」とする
2年目以降は初期購入費を除きますが、端末交換、保守更新、ロール紙などの消耗品は残ります。契約期間、解約費、端末返却条件も総額の外に書き添えます。
無料POSが向く店
1店舗で基本会計が中心、所有端末を流用でき、自分で設定できる店です。在庫、予約、ハンディ、多店舗管理が必要になると、有料プランや別サービスの費用が増えます。
無料POSへ複数の外部サービスを足すと、合計月額が有料POSを上回る場合があります。さらに商品・顧客・売上を転記する作業も発生します。「無料の範囲」と「必要な有料機能」を一覧にしてから比較してください。
価格以外に確認する条件
費用差が小さい場合は、会計を二重入力しないか、日次締めに何分かかるか、問い合わせ窓口が営業時間中に使えるかを比較します。機器故障で営業が止まる店では、交換対応や代替運用も費用と同じくらい重要です。
詳細な概算は、所有機材や月商条件を入力できる店舗システム詳細診断でも整理できます。表示額は公式情報で確認できた範囲の概算であり、最終見積もりではありません。