飲食店のPOSレジは、月額料金だけでは導入総額が分かりません。レジ端末のほかに、注文を入力する機器、厨房へ伝える機器、設定・設置費を足して考えます。
10席だからハンディ不要、40席だから客席タブレットが必須、とは限りません。 同じ席数でも、カウンターで注文と会計を済ませる店と、客席で追加注文を受ける居酒屋では、必要な構成が変わります。
席数より先に、注文と会計の流れを決める
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| 構成例 | 想定する店 | 機器の考え方 |
|---|---|---|
| 10席・先会計 | 小さなカフェ、テイクアウト店 | レジ1台を中心にし、厨房伝票やハンディは必要性を検討する |
| 20席・テーブル注文 | 焼鳥店、個人居酒屋 | ホール2人が注文を取り、厨房1か所へ伝票を送る想定 |
| 40席・厨房分担 | 複数の調理場がある飲食店 | ハンディを複数台使い、焼き場・揚げ場・ドリンクへ注文を振り分ける想定 |
QR注文を使えばホール用ハンディを減らせる場合がありますが、スタッフによる代理注文や変更操作は残ります。紙伝票で足りる店なら、初めからすべて電子化する必要もありません。
サービスごとの選択は飲食店向けPOSレジ比較、QR注文の違いはモバイルオーダー比較を参照してください。
10・20・40席を想定した初期費用の計算例
以下は、予算配分を考えるために単価を仮定した例です。実機の販売価格や市場相場、特定サービスで動作する機器一式の見積もりではありません。すべて税込の予算額として計算しています。
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| 項目・仮定単価 | 10席の例 | 20席の例 | 40席の例 |
|---|---|---|---|
| レジ用タブレット:5万円/台 | 1台・50,000円 | 1台・50,000円 | 2台・100,000円 |
| スタンド:5千円/台 | 1台・5,000円 | 1台・5,000円 | 2台・10,000円 |
| 会計プリンター・ドロア:計5.5万円 | 55,000円 | 55,000円 | 55,000円 |
| 注文用スマホ:3万円/台 | なし | 2台・60,000円 | 4台・120,000円 |
| 厨房プリンター:6万円/台 | なし | 1台・60,000円 | 3台・180,000円 |
| ネットワーク機器・配線の予算 | 10,000円 | 20,000円 | 40,000円 |
| 設定・設置支援の予算 | 0円・自店で対応 | 30,000円 | 50,000円 |
| 決済リーダーの予算 | 5,000円 | 5,000円 | 5,000円 |
| 初期費用の合計 | 125,000円 | 285,000円 | 560,000円 |
タブレットを持っていればその分を引き、設定代行が必要なら費用を足します。決済リーダーの5千円は予算上の仮定で、どのPOSにも接続できる機器の価格ではありません。必要な決済方法や連携条件によって、別の端末が必要です。
月額を足した1年目の予算例
同じ構成に、ソフト・注文機能等の月額を0円、1万円、2万円とそれぞれ仮定すると、1年目は次の計算になります。これらは実在するプランの料金ではありません。
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| 想定構成 | 計算 | 1年目の合計 |
|---|---|---|
| 10席 | 125,000円+0円×12か月 | 125,000円 |
| 20席 | 285,000円+10,000円×12か月 | 405,000円 |
| 40席 | 560,000円+20,000円×12か月 | 800,000円 |
決済手数料、回線利用料、用紙、故障交換、追加工事はこの表に含めていません。比較時はPOSの総費用の計算に沿って、実際の見積額へ置き換えます。
飲食店の機器構成をそろえて見積もりを比較する場合
レジ台数、注文方法、厨房への伝達方法、設置支援の希望を伝えてPOSを比較する問い合わせ窓口です。見積もりに含まれる機器と作業範囲は紹介先ごとに確認します。
厨房プリンターとハンディで確認すること
接続方法と耐水・耐熱性は別々に調べる
有線LANだから水濡れに強い、Bluetoothだから厨房で使えない、とは言えません。アプリの対応機種、接続方法、設置距離、電源、温度・湿度などの使用条件を確認します。油煙や水が直接かかる場所は避け、用紙交換や清掃ができる位置に置きます。
厨房が分かれているなら、「焼き物だけ焼き場へ」「ドリンクだけカウンターへ」という振り分けができるか試します。厨房プリンターの選び方では、台数と設置条件を整理しています。
実際の注文でデモを試す
焼鳥なら串の種類・本数・タレや塩、居酒屋なら飲み放題や追加注文を入力してみます。料理の取消、品切れ、別テーブルへの移動も確認してください。
会計では、商品単位の分割、人数での割り勘、複数の支払い方法の併用を区別します。「個別会計対応」と書かれていても、自店の支払い方が同じ操作でできるとは限りません。
見積もりで抜けやすい費用
見積書には、型番と台数だけでなく、商品登録の件数、配線、訪問費、操作講習、追加端末の利用料も記載してもらいます。ネットワーク機器は、PoE給電を使う製品があるときだけ対応機器を選ぶなど、接続要件から決めます。
注文方法を変更するなら、ピーク時のスタッフ数と厨房の受け取り方を先に伝えます。機器を増やす見積もりだけでなく、注文の流れを変えて減らせる構成も比較すると、不要な購入を避けられます。